男気大飯店: 外苑前の熱烈中華シャンウェイの秘密

中丸謙一朗著

東京・青山に中華料理の名店がある。「シャンウェイ」である。その名店のオーナーシェフ・佐々木孝昌シェフと中丸謙一朗は、小学生時代のけんか仲間である。そんな二人がある日思った。女に食わせる「ココロの中華」を考えようと。「はんぱじゃねえ、マブい味」。こんな言葉を合言葉に、シェフは、渾身の技術とともに数々の料理を紡ぎだし、中年のペーソスとともに、その料理を必死に解説した。本書は、『夕刊フジ』(産経新聞社発行)紙上で約一年に渡って続けられた連載『男気大飯店』を再編集した、格闘料理術である。

  • 【目次】
  • <第1話> 『ブルース・リー的野菜炒め』〜野菜炒め
  • <第2話> 『傷んだ心に焼売(シューマイ)を』〜焼売
  • <第3話> 『キミだけに炒飯』〜烏龍茶の炒飯
  • <第4話> 『君の瞳に餡かけ』〜餡かけ焼きそば
  • <第5話> 『男はイカ臭くあれ』〜イカの前菜
  • <第6話> 『唐揚げは男の港だ』〜鶏の唐揚げ甘酢ソースかけ
  • <第7話> 『俺のネギ油を味わってみないか?』〜ネギ油
  • <第8話> 『中華丼は初恋の味』〜中華丼
  • <第9話> 『イモにーちゃんの実力』〜ポテトサラダ
  • <第10話>『麻婆豆腐は野球だ』〜麻婆豆腐
  • <第11話>『骨まで愛して』〜やわらかひな鳥ネギソースかけ
  • <第12話>『辛いものを食べる女はカッコいい』〜鶏の唐辛子炒め
  • <第13話>『翡翠色の恋』〜翡翠コーンスープ
  • <第14話>『生は信頼関係』〜レバー焼き
  • <第15話>『雨音はサンラータンの調べ』〜酸辣湯
  • <第16話>『俺の餃子がでかい理由』〜餃子
  • <第17話>『細切りの女でいてくれよ』〜青椒牛肉絲
  • <第18話>『ハートに火をつけて』〜火鍋
  • <第19話>『エビマヨ娘とエビチリレディ』〜海老のチリソース煮
  • <第20話>『五番ショート角煮』〜東坡肉
  • <第21話>『冷やし中華はじめました』〜冷やし鶏白湯麺
  • <第22話>『蟻食う女子も好き好き』〜螞蟻上樹(四川風春雨煮込み)
  • <第23話>『さわやかフツーの担々麺』〜担々麺
  • <第24話>『男の鍋が回るとき』〜回鍋肉
  • <第25話>『酢豚に白ワイン』〜酢豚(古老肉)
  • <第26話>『置き青梗菜』〜青梗菜のニンニク炒め
  • <第27話>『ランドセルと安全帽』〜海老とトマトの玉子炒め
  • <第28話>「はじまりいつもピータン」〜ピータン豆腐
  • <第29話>「嫁さんと茄子」〜醤爆茄子(茄子の甘味噌炒め)
  • <第30話>『恋は常温で』〜冷製豚しゃぶ
  • <第31話>『白い色は恋人の色』〜白菜のクリーム煮
  • <第32話>『黒い色は恋人以上』〜豚肉とナッツの甘酢煮
  • <第33話>『カニ玉は愛のかたち』〜カニ玉
  • <第34話>『躍進、肉の第三極』〜中華風スペアリブ
  • <第35話>『おじさんはサンタクロース!?』〜鳥煮込みそば
  • <第36話>『エビマヨとムチ』〜エビマヨ
  • <第37話>『ニッポンにはワンタンが足りない』〜ワンタン麺
  • <第38話>『最後のレバニラ炒め』〜レバニラ炒め
  • <第39話>『セクシーな春巻き』〜春巻
  • <第40話>『カニミソの女』〜カニ味噌豆腐
  • <第41話>『セイロ(蒸籠)でカレーをつくる男の話』〜中華風カレー
  • <第42話>『タケノコと俺』〜青菜と筍の炒めもの
  • <第43話>『お腰につけたい肉団子』〜肉団子
  • <第44話>『風邪をひいた夜には』〜春雨と玉ねぎの頂湯スープ
  • <第45話>『嗚呼、鮫を食らう男気』〜鮫のトロ肉
  • <第46話>『牡蠣のややこしい食べ方』〜牡蠣の天ぷら香港焼きそば
  • <第47話>『まず貝よりはじめよ』〜帆立の稚貝の紹興酒蒸し
  • <第48話>『デザートはムード歌謡』〜愛玉子
  • <第49話>『ブルース・リー的太極粥』〜中華粥
  • <最終話> 『ラーメンバカ一代』〜ネギラーメン